「介護施設で働く人」と聞くと、介護職員や看護師など、福祉の専門職を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、施設には他にも欠かせない存在がいます。それが『事務員』です。
 今回は、施設を支える裏方のプロフェッショナル、事務員の仕事とやりがいに迫ります。

登場人物

 社会福祉法人 百友会
  地域密着型特別養護老人ホーム フレンドピーチちはや
  ・今村さん(事務員・勤続2年目) 
  ・百田さん(施設長)

なぜ介護施設の事務員に?

Q1 この施設の事務員になろうと思ったきっかけは?

高校が商業科だったんですが、事務員としての就職先を探しているときに、この施設の募集案内を見つけたのがきっかけです。「事務 千早」でネット検索して、一番上に出てきたのがフレンドピーチちはやでした(笑)
 面接で施設を訪問した際に、スタッフがみんな親切で雰囲気がよかったので、ぜひここで働きたい!と思い、この施設に決めました。

事務員の日常

Q2 事務員って普段どんな仕事をしているんですか?

私のメイン業務は、日々のお金の動きを記録・管理する「経理事務」です。その他に、介護報酬の請求事務や、職員の労務管理、備品発注などの総務も行います。2人の事務員で協力しながら、なんでもこなしています。
 介護保険制度などの将来役に立つ知識を学べることは、他の一般事務にはないメリットだと思います。

メールをチェックする今村さん
メールをチェックする今村さん
1日のスケジュール例
1日のスケジュール例

“やりがい”

Q3 やりがいを感じる瞬間はありますか?

月末から翌10日頃までは、給与の計算や、介護報酬の請求事務でとても忙しいですが、処理が終わった瞬間にとてもやりがいを感じます。あとは、行政からの運営指導や定期監査で、指摘が少なかったらうれしいですね(笑)
 入所者様とのふれあいも大切にしています。フレンドピーチちはやでは、要介護3~5の方が入所されていますが、イベントなどで入所者様が喜んでいるお顔を見たときは、こちらもうれしくなってテンションが上がります。

事務員仲間と語り合いたい!事務員あるある

Q4 事務員ならではの“あるある”を教えてください

文具にこだわるのは“あるある”だと思います。お気に入りのボールペンがないとその日のテンションが下がるので、常に2~3本はストックしています。あとは、学生時代から使っている電卓とか。

Q5 ちなみにどんなボールペンですか?

某100円ショップの安いボールペンですよ。でも、毎日使うものなので、やっぱり使い慣れたものが一番ですね。

お気に入りのボールペンを使う今村さん
お気に入りのボールペンを使う今村さん

他のスタッフにとって事務員とは

Q6 施設長からみた今村さんってどんな人ですか?

(百田施設長)目に入れても痛くない、みんなから愛されるいいキャラです。でも意外としっかり者で、まだ2年目なのに、「施設長、会議始まりますよ!」と私のスケジュール管理までしてくれて、いつも助けられています(笑)
 よく気が利くし、やる気もあって、一言では言いあらわせないくらい感謝しています。

百田施設長
百田施設長

これから事務員を目指す人へ

Q7 これから事務員を目指す人へメッセージをください

事務の仕事は、どの業界でも基本は同じだと思いますが、介護施設で得ることができる知識は、将来役に立つ場面が絶対にあるので、どの業界にするか迷っている方には介護施設をおすすめします!
 フレンドピーチちはやでは、スタッフ同士の協力と支え合いを大切にしていて、困ったときにはすぐに相談できる雰囲気があるので、安心して働ける環境です。入所者様のケアに関しても、質の高い福祉サービスの提供について議論し高めあえる職場なので、とてもいい施設ですよ。

入所者さんと初詣をする今村さん
入所者さんと初詣をする今村さん

最後に

介護施設の事務員の仕事は、単なる事務処理にとどまりません。
 経理や労務管理などの裏方業務を担いながら、スタッフが安心して働ける環境を整え、入所者やご家族に「安心」を届ける――そんな、人と人をつなぐ大切な役割を果たしています。これは、人生100年時代を見据えた福岡市のプロジェクト「福岡100」の理念とも深く結びついています。
 事務員はまさに“縁の下の力持ち”。
 私たちは、そんな事務員のみなさんの仕事と、これからのご活躍を応援しています。

記事作成:福岡市福祉局高齢社会部事業者指導課