成年後見制度とは?  

成年後見制度は、認知症や知的障がい、精神障がいなどで判断能力が不十分となり、お金の管理や生活に必要な契約や手続きが難しくなった人に代わって、法的な権限を持って支援する人(後見人など)を家庭裁判所が選び、支援する制度です。

成年後見制度を利用するときのイメージ図
成年後見制度を利用するときのイメージ図

福岡市成年後見推進センターのご紹介!

福岡市成年後見推進センターは、令和3年10月1日に開設された成年後見制度に関する相談窓口です。福岡市が設置し、福岡市社会福祉協議会が委託を受けて、「相談」「広報」「後見人支援」「後見人候補者の調整」4つの機能を柱として運営を行っています。

センター職員の集合写真
センター職員の集合写真

成年後見推進センター職員へのインタビュー  

成年後見推進センター職員のお二人からお話を伺いました。

◆職員インタビュー 1人目

成年後見推進センター職員の仕事中の様子(1人目)
成年後見推進センター職員の仕事中の様子(1人目)

―まず簡単に現在の仕事に就かれるまでの経緯を教えてください。
大学で福祉を学び、在学中には障がいのある方のガイドヘルパーとしてアルバイトをしていました。卒業後は福祉資格の認定業務に携わる団体に就職しましたが、より地域に密着した支援に関わりたいという思いが強くなり、福岡市社会福祉協議会へ転職しました。

―成年後見推進センターの業務内容について教えてください。
成年後見制度に関する相談対応を行っています。また、制度の普及・啓発にも力を入れており、地域住民や専門職の方々を対象に出前講座を開催しています。さらに、市民後見人の育成や個人選任にも取り組んでいます。

―成年後見推進センターには、どのような相談が多いのでしょうか?

ご本人やご家族の方から、さまざまなご相談をいただいています。たとえば、「高齢の親が最近もの忘れが多くなり、書類の手続きなどがむずかしくなってきた」といったご相談や、「障がいのある子どもの将来が心配で、今のうちにできることを知りたい」といったご相談があります。

―成年後見推進センターとして、大切にしていることは何ですか。
相談者の方が制度に至るまでの経緯や背景を丁寧にお伺いすることを大切にしています。そのうえで、制度の内容を正しく理解していただけるよう、できるだけ分かりやすく、具体的な事例を交えながら説明するよう心がけています。

◆職員インタビュー 2人目

成年後見推進センター職員の電話対応の様子(2人目)
成年後見推進センター職員の電話対応の様子(2人目)

―自己紹介をお願いします。
大学で社会福祉について学び、卒業後に福岡市社会福祉協議会に就職、成年後見推進センターに配属されました。現在3年目になります。

―福祉職に就いたきっかけや理由を教えてください。
中学生のときにデイサービスで職場体験をしたことがきっかけです。そこで、職員の方が利用者に寄り添いながら働く姿に強く惹かれました。利用者の「ありがとう」という言葉に、職員が笑顔で応えている様子がとても印象的で、施設全体が温かい雰囲気に包まれていました。この経験を通して「人の役に立つ仕事がしたい」と思うようになり、福祉の道を目指すようになりました。

―入職して3年目とのことですが、今後、どのような職員になりたいですか。
「また相談したい」と思っていただけるような職員になりたいです。些細なことでも気軽に相談していただけるような、話しやすい雰囲気を大切にしています。当センターとしてできることには限りがありますが、相談者のSOSに気づき、必要な支援機関につなげることで、「相談してよかった」と思っていただけるような対応を心がけたいです。

―成年後見推進センターとして今後力を入れたい取り組みはありますか。
「市民後見人」のサポートや広報・啓発活動に力を入れていきたいと考えています。月1回発行している「福岡市成年後見推進センターだより」 Vol.5 と Vol.7 に、市民後見人に関する記事が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

(福岡市成年後見推進センターだより)

リンク先:https://fukuoka-shakyo.or.jp/seinenkoken_dayori.html

さいごに

成年後見制度は、判断能力に不安を抱える方の権利と財産を守り、暮らしを支える制度です。

福岡市成年後見推進センターは、地域に暮らす全ての人が尊厳ある本人らしい生活を継続し、地域社会に参加できるよう、活動を続けてまいります。

記事作成:福岡市福祉局生活福祉部地域包括ケア推進課